木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

音楽

指揮コースへの新たな挑戦

音楽に更なる広がりと深みを求め、4月から東京音大の下記のコースで指揮を学び始めました。 www.tokyo-ondai.ac.jp 受験への決断には自宅アトリエはじめ各所で音楽の時間を過ごしている生徒たちの絶え間ぬ熱き学びの姿勢からの影響も強くありました。今ここ…

やってみなければ見えてこない

僕のところでピアノを学び続けて十数年の生徒。独学で作曲を学び作品を残し続けています。現代アートのイベントでも使用されたり、本人もそれ系のイベントには積極的に足を運んでいる模様。 現在ベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」の2楽章を学び始…

初めての2台ピアノ

ピアノをコツコツと続けている長女。今回初めて2台ピアノに挑戦してみました。いつも耳にしているのとは異なる響きに目を大きく開けて驚きながら弾いていました。 先日、作曲家の加藤氏の自宅に家族で伺うことがあり「折角だから感謝の気持ちを込めて、加藤…

友人から渡されたもの

「末永くんに渡したいものがある」と友人が貸してくれた一冊の本。パウル・クレーの「教育としてのスケッチブック(と言うのだろうか?)」。 先日、桐朋でブーレーズの「クレーの絵と音楽」からの言葉が引用されていて、この種の翻訳は難しいという話で盛り…

現代音楽も古典も同じ。違いなんてない。

作曲家の友人に誘われこちらのイベントのために母校(桐朋)へ。「作曲公開講座:現代フランスのピアノ音楽について」 「理論ピアノ」とは桐朋独自のもので、専門が作曲科でもピアノも主科と同様に学べるというもの。単なる副科ではなくダブルメジャーのよう…

〜熱情ソナタ再び、ベートーヴェンから現代へ「おとの鳥」で伝えたいメッセージ〜

2008年から始まった「おとの鳥」コンサートシリーズ第9回を11月4日(土)に開催することと致しました。「おとの鳥」もここまで辿り着いたか、という気持ちです。 ▪️2023年11月4日(土)▪️14:00 開演 (13:30 開場) ▪️入間市文化創造アトリエ・ア…

《コンサートのお誘い》プレゼンテーション -現代の作品-そのXLVII(48)

この度、プレゼンテーション-現代の作品-そのXLVII (48)に出演させていただきます。今までも何度か出演し毎回素晴らしい作品の出会いがありました。歴史あるこのシリーズで演奏できることを光栄に思います。▼これまでの出演について tdsuenaga.hateblo.jp 僕…

こうやっちゃってもいいベートーヴェン

先日アトリエコンサート無事終演しました。「ホールの熱量を目の前で」をコンセプトに始めた自宅アトリエでのコンサート。今回は追加公演もあり計3回公演。プログラムはベートーヴェンとプーランクを中心としたもの。ここ3〜4年間これまでの人生で最もベー…

珈琲

シンガポールに行っていた生徒さんから頂いたお土産。コーヒー好きにはたまらないです。部屋中に漂う良い香り。素敵な気分転換の時間となりました。少し前になりますが、生徒たちからは試験でのベートーヴェンの採点がトップだったことやコンクール通過など…

大学の講義でとても嬉しかったこと

ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第3番。生き生きとしていて弾き手にも聴き手にもワクワク感を与えてくれる、現在学生たちと取り組んでいる作品の一つ。ピアノの学生が欠席しパートナーのいないヴァイオリンの学生から「相手がいなくても講義に参加した…

全ては上達のために《ベヒシュタイン特別レッスン受講生急募!》

全ては上達のために、 そのために必要なこと、 しっかりと向き合う時間。 この度、急遽《夏の3ステップ》と称して、段階的な確実な向上を目的とした特別レッスンがベヒシュタインセントラム東京(日比谷)で企画されました。今回の3回はそれぞれ第35、第36…

言葉や音に含まれるもの

レッスンで交わされる無数の言葉と音。 先生という立場の人間から発せられるものは自身の経験から滲み出てくるもの。少なくとも恩師たちはそうであり、そうありたいと願う僕がいる。五感を通した「人生経験」が「知識」に命を与える。 経験とは単純なもので…

よみがえる

実家に眠っていたYAMAHA C5のグランドピアノ。 自宅アトリエに運び入れるため、オーバーホールとまではいかないまでもかなりの手直しを。アクションは現場でできないので1度工房に持っていきメンテナンス。それだけでも結構な日数を要し、本日はアクションが…

創造する

朝のレッスンはアルバン・ベルクからスタート。一般的に聴き慣れているメロディーとかハーモニーではなくとも、何ともその音の世界には「血の通った人間」を溢れんばかりに感じるのだろうか。あぁ、素晴らしい…!

弦楽四重奏から

弦楽四重奏… 気付けば昨年からコツコツと続けてきた編曲シリーズ。モーツァルトの魔笛から2つのアリアを使った変奏曲風のトリオ&デュオ、ラフマニノフのパガニーニのやつ(説明が雑だね)のピアノソロ版、トトロの華やかなピアノソロ&トリオ版、歌曲の器楽デ…

アトリエコンサート

毎日いくつものドラマがありすぎて投稿が間に合わないだろうと思い結局投稿せず今に至り…あららら。 自宅アトリエでのコンサート2回公演。ベートーヴェンとシューマン。久しぶりの幻想小曲集、そして詩人の恋では自分なりに解釈した対訳を。なんと芸術的で素…

《リハーサルの前に》

昨日はカモミールティーと言ったけど、コーヒーを飲みたくなってしまった今朝。親が使っていたコーヒーミルを直しながら使ってます。 「古さ」とは何かの「背景」があること。 過去に在るものと、今見えてるもの…その狭間に惹かれます。 さて、今日はこれか…

完売御礼

お陰様をもちまして全席完売となりました。ありがとうございます!今後はキャンセル待ちとなりますが、空席が出ましたら随時お知らせいたします。 リハーサルも熱が入り、様々な課題も見つかりとても充実した日々を過ごしています。 何度も弾いている曲とい…

4/22コンサートのお誘い〜希望に寄せて、新しい風〜

新型コロナの影響で4年ぶりとなる「おとの鳥」コンサートシリーズ。前回に引き続き「いい顔カンパニーLLP」様よりご後援いただきました。 ※コンサート詳細は画像または最下部に記載しています。 場所はいつもと同じ入間川沿いに静かに佇む大正時代の建物「ア…

《ご報告〜トルコシリア大地震に心を寄せて〜》

先週行われたトルコ・シリア地震支援チャリティーコンサートの収益及び募金の全額「400,010円(チケット231,000円、募金169,010円)」を本日寄付したことをご報告いたします。 皆様の善意が花束のように集まった時間でした。次回のコン…

第2回公開マスタークラス2023〜一歩先の自分へ〜2枠追加

末永自宅アトリエ『Atelier Wannsee』は学びとアートが交差し、創造することの喜びが豊かになることを願って作られました。 昨年からスタートした招聘講師による公開マスタークラスシリーズ。第2回の招聘講師はベルリン芸術大学よりピアノデュオで世界的に活…

《心と心》

トルコ・シリア地震支援チャリティーコンサート終演しました。 感謝と思いに溢れた2時間弱。日本政府が派遣した国際緊急援助隊・救助チームの団長である外務省の山本英昭さんにお越しいただきました。(12年間の末永のエジプト公演でとてもお世話になった方…

90分の思い~トルコ・シリア地震支援チャリティーコンサート

もし「何かしたい」「何ができるか」と思われている方がいらっしゃいましたら、2月19日(日)約90分間だけお集まりいただけないでしょうか...! 大地震によって壊滅したシーンを見て「何ができるのだろうか...」そんな気持ちが積もり重な…

《末永 匡ピアノリサイタル》へのお誘い

この歳までまだピアノを弾かせてもらえていることに日に日に強く感謝するのです。ただただ尽きぬ好奇心に導かれるように音楽と向き合い続けてきました。気がつけば自身の人生を振り返るような歳になり音楽観も変わってきたように思います。大袈裟な…なんて思…

《朗読との共演》さらなる表現を〜秋のおすすめコンサート

だから わたしは まっているの 耳をすまして 花の さく日を 金木犀の香りがやさしく頬をなで、次第に秋へ招かれる季節となりました。 今月10月30日(日)に「朗読とピアノのコンサート」が開催されます。コロナ禍の影響による度重なる延長。しかしそ…

《第九コンサート》に関する緊急のお知らせ

先日、主催者様よりチケット販売についての確認事項がございました。チケットをお求めの方々で「連絡したのに予約、取り置きできない」というお声が届いております。 お問い合わせ先は「予約、取り置き」対応、非対応が分かれていることを確認いたしました。…

《コンサート情報》第九〜歓喜の旋律が鳴り響く〜

《コンサート情報の詳細は下部をご覧ください》 ベートーヴェンの第九、誰もが一度は耳にしたことのある歓喜の旋律。フランツ・リストは2台ピアノ版に編曲することでその魂をピアニストにも与えてくれました。 ja.wikipedia.org 来年1月30日にピアニストの…

なぜベヒシュタインでのレッスンなのか?《9月25日(土)ベヒシュタイン特別レッスン受講者募集》

株式会社ベヒシュタイン・ジャパンの特任講師として携わらせていただき早5年。 ビューローやリスト、ドビュッシーなど他にも歴史的な偉大な芸術家たちに愛され続けてきた名器。「しかしなぜこんなにも愛されて続けてきたか?」これには確かな理由があります…

静寂から生まれ静寂に消える

感無量。多数のお申し込みをいただき急遽同日追加公演となった長い1日。お陰様で大盛況で幕を閉じました。 その場にいる全員がベヒシュタインピアノの音に耳を研ぎ澄ませ、静寂から生まれ静寂に消えていく音に気持ちを寄せる瞬間。 2公演以外はその場でレッ…

延期と追加

楽しみにしていたイベントの延期連絡と追加公演。コロナ禍ゆえの難しい選択。昨年とは違い、スケジュール変更に驚くことはなくむしろ極めて冷静に受け止めています。納得する自分がいると同時に、連絡を受けた直後、練習していた手の中にこもる熱や痺れのよ…