木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

《心と心》

トルコ・シリア地震支援チャリティーコンサート終演しました。
 
感謝と思いに溢れた2時間弱。日本政府が派遣した国際緊急援助隊・救助チームの団長である外務省の山本英昭さんにお越しいただきました。(12年間の末永のエジプト公演でとてもお世話になった方でもあります)ニュースでも流れている通り数日前に帰国。疲労も抜けきれていない中ご来場くださり、静かに力強く語られた極めて貴重な(まるで瓦礫の土埃を感じさせる様な)「生きたお話」にはその場にいる全員が緊張感を持って拝聴。「…心と心です」と山本氏のお言葉が深く響いています。さらに「東京でコンサートをするのもいい。しかし音楽家がトルコやシリアに出向いて直接音楽を届けてあげてほしい」とも。
 
恐縮ながら末永の「音楽と社会」に対する考えの原点となる話も端的にさせていただきました。東日本大震災の時も仲間たちと被災地を巡りコンサートをしたことを昨日のことのように思い出します。12年間のエジプトとの音楽的交流など「音楽の在り方」という問いは常に僕の心を揺れ動かします。
 
今回のチャリティーコンサートは告知後1〜2日で完売。それも皆様の「何かしたい」「何ができるか」という気持ちの表れだと思います。感謝と共に様々な思いが交錯する時間でした。心の痛みはあるけれど、明日に向かい生きる「希望」それがとても大切なのだと。開演前、楽屋でも「喪に伏すような時間ではない、希望がある、そういう時間にしたい」と仲間たちと気持ちを一つに。
 
出演後はエントランスで出演者全員で募金活動を。寄付に関しては随時ご報告いたします。
 
全ての関係者に感謝を、そして祈りを込めて

演奏家たち(左から)
#近藤大夢 #加藤真一郎 #瀬尾久仁 #末永貴与 #柳瀬亮佑 #川端慶子 #直江智沙子 #去川聖奈 

山本英昭氏と