木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

弦楽四重奏から

 
気付けば昨年からコツコツと続けてきた編曲シリーズ。モーツァルト魔笛から2つのアリアを使った変奏曲風のトリオ&デュオ、ラフマニノフパガニーニのやつ(説明が雑だね)のピアノソロ版、トトロの華やかなピアノソロ&トリオ版、歌曲の器楽デュオ版など。他の小さい作品を含めると自分にとっては結構な数に。
 
全ては自分の勉強のため。
 
その中でも現在僕にとって重量級なのがベートーヴェンピアノソナタ弦楽四重奏版。もちろんこれも自分の勉強のため。
 
自分の未熟さ、無力さを痛感しながらも調べて書き続ける日々。けれどこれが自分の音楽にどれだけ強く深く影響を与えているか。言葉では言い尽くすことのできぬ豊かさ。
 
身をもって「体感」することがとにかく重要で、それがなければどんなに立派な言葉も虚しく空回る。虚学、なんて言葉を思い出したり。知識に血肉を与えたい。
 
指導においても生徒たちに伝える言葉は「生きたものでありたい」。経験に基づく生きた言葉。
 
そんな中、先日生徒がベートーヴェンピアノソナタ2番を弦楽四重奏に編曲してきた。恥ずかしそうに手渡す生徒。素晴らしすぎる。こんな僕がいうのもアレだけど、色んなところがおかしくて不具合多数。けどね、その心構えだよ。本当に素晴らしい。頑張れ高校生!