朝、窓を開けると鳥の鳴き声が聴こえてくる…とても素敵な瞬間です。
心の在り方ひとつで時間はゆっくり流れるし、早くも流れます。
先日、プライベートレッスンでの生徒たちに送った「対面はまだ行わない、オンラインを継続」のメール。緊急事態宣言が解除された今だからこそ緊張感をもって様子をみたい、解除=終息ではないからこそ、自粛明けがどういう結果をもたらすか、を冷静に見つめたいと考えています。
オンラインレッスンを続けていて思うこと。
それは「対面=正、オンライン=悪」というのはとても浅はかな考えだということ。もちろん対面がベターであることは確かですが、昨日から始まった大学での「現状における」対面レッスンを思うと、必ずしもそうとは限らないな、と。単純ではありません。
大切なことは、今置かれている状況の中でいかに「魅力的な価値」を見出すか。
オンラインレッスンを望む生徒たち。
日々、自分の演奏を録音録画して送ってくれています。そして先日、素晴らしい成長、変化を聴かせてくれました。呼吸、間、フレーズ感などがしっかり見て、聴いてとれました。
全ては生徒本人の意識の高さと努力の結果、オンラインだからと言って諦めなかった気持ちの強さです。
お互いにしばらく言葉が出ませんでした。
その変化に気づくことが、あまりにも、あまりにも嬉しく感動的だったから。
オンラインレッスンという今まで経験したことのない時間。不安もあったでしょう。しかし少しずつでも工夫を凝らし、自身を信じ、(僕の言葉も信じてくれて)、想像を膨らませ、焦らず丁寧にその時間を積み重ねてきました。
オンラインレッスンなので、以前のようなレッスンではありません。しかし「だからこその学び方」があるはず。
「いつものように聴こえない、感じられない」というある種の制約がある環境だからこそ、「もっと聴きたい!」「もっと感じたい!」という音への「飢え」が生まれたと言えます。
その「飢え」の感覚は音楽を創造するうえでとても大切なものです。ドイツに留学していた学生時代と思い出しました。
日本の音大では確実に破棄されるであろうコンディションのボロボロのグランドピアノ、高音域は5割程度しか弦が張られていない、そしてもちろん音も狂ってる。
「もっとちゃんとした楽器で弾きたい」という気持ち。「ここに弦が張ってあったら!」という気持ち。「音が鳴ったら!」という気持ち。
…豊かな音、豊かな音楽に飢えていました。それによって僕の体の中で想像、研ぎ澄まされる感覚、集中力が膨れ上がりました。
音への「飢え」、学びへの「飢え」。それらがあればコロナだろうが、なかろうが豊かな時間を重ねていくことが出来るのです。逆に「飢え」がなければコロナだろうが、なかろうが、無味乾燥としたものになってしまうでしょう。音楽だけの話ではありませんよね。
オンラインレッスンというものに、新たな強い光が差し込んだ瞬間でした。
そして、日々素晴らしい音楽を届けてくれる生徒たちに感謝です。
オンラインレッスンというものに、新たな強い光が差し込んだ瞬間でした。
そして、日々素晴らしい音楽を届けてくれる生徒たちに感謝です。
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末永 匡
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