木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

僕は何も知らない。だから面白い。

f:id:tadashi_suenaga:20210823211553p:plain

「世界の人口70億人(正確には78億5000万人なんですね)いる中で、どれだけの人と出会い、どれだけの人に自身の言葉を伝え、人の言葉や音楽を耳にし、どれだけの人に自分の音を届けましたか?僕は、日本で弾こうが中国で弾こうがエジプトの洞窟で弾こうが、各地でいろいろな人たちと出会っていてもその全貌を全く知りません。」

 

今日はフェリス女学院の学生たちにお話をさせて頂きました。「音楽と社会」という視点は僕にとって決して特別なものではなく自然なもの。ベートーヴェンモーツァルトの音楽芸術を探究し深めていくことと同じように。

 

楽家の人生は様々。音大は音楽家としての生き方なんて教えてくれない。もちろん教えるものではないし教わるものでもなく。様々な経験から「気づく」もの。自分にもっと問いかけよう。人生を創ろう。奥を見て広く見渡そう。そのほとんどが自分の知らない世界と人々で埋め尽くされている。だから面白い。

 

このような貴重な機会を与えてくださった全ての関係者に心から感謝申し上げます。