木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

ラフマニノフかプロコフィエフか。エジプト再び。

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エストロと意見交換。ラフマニノフ3番かプロコフィエフ3番か。結果プロコフィエフ3番に。来年の2月にエジプトはカイロのオペラハウスでカイロ交響楽団プロコフィエフピアノ協奏曲第3番を演奏させていただきます。コロナ禍による不測の事態は覚悟していますが、しっかりと前を向いて取り組ませていただきます。

 

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2011年から始まったエジプトとの関係。カイロ交響楽団とは幾度と共演を重ねてきました。行くたびにいつも「タダシ!」と笑顔で気さくに声をかけてくれる団員のみんな。リハーサルは厳しくとも室内楽をしているかのような親密さに包まれ、音楽という壮大な世界を共に旅している大切な仲間です。親友。

 

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前回はベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番、そして郊外にある洞窟での歴史上初の演奏、そこにはコプト教イスラム教、そして日本人が一斉に集い音楽によって繋がりました。

 

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楽家としてベートーヴェンブラームスなど様々な音楽芸術作品を深めていくことはもちろん「音楽と社会」「人間と音楽」について意識することも自分が自分らしくいることの一部なのです。誰に言われたことでもなく、全てが自然な流れで気がついたら今のような自分が在ります。これまでの人生経験、そしていろいろな人たちとの出会いがそうさせたのでしょう。

 

感謝を胸に、プロコフィエフもまた全エネルギーをぶつけ臨みたいと思います。

 

カイロのオペラハウス、リストをカイロとアレキサンドリアのオペラハウスで演奏した時のGPベートーヴェンRH、洞窟でのコンサート時など、ここには載せきれないほどいろんなことがあった10年間。感慨深いです。

 

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