木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

116-4

レッスンで生徒が素晴らしいブラームスの116-4を聴かせてくれた。今は亡き先生を思い出し、穏やかな午後の風景を見ながら思わず涙ぐんでしまった。決して過度な主張をせず、あくまでも自然に並ばれた音、自然に生まれる響き、導くのではなく導かれている、弾こうとするのではなくもはや弾かれている。全てはこの世の時の流れに逆らうことなく存在する。命。たった一音にどれだけのものが含まれるのか。