木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

史上初。ゴミの街に集う気持ち。

カイロの東側に位置する「マンシェット・ナセル」という街。


2つの側面から語ることができます。一つは、カイロ中のゴミが集められ「ゴミの収集分別で生計を立てている人たちが暮らす街」、一つは「コプト教徒(エジプトのキリスト教)の暮らす街」。海外のドキュメンタリー番組やTEDなどでも取り上げられたりしています。


昨年6月に初めて訪れた時はただただ言葉が出てこなくて、結局当時のブログには綴ることができず。その気持ちは正直今もなお残っています。


そこの街でボランティアとしてJICA海外協力隊の方々が深く関わっています。



コプト教ゆえに教会があるのですが、今回ご紹介したいのは岩をくり抜かれて作られた岩窟教会。


もちろんよく見る教会もあります。


岩窟教会でピアノを運び込みコンサートが行われるのはマンシェット・ナセル史上初です。そう簡単にこのプロジェクトが進むことはありません。現地の人たちと協力隊やエジプト外務省の方々の真摯な対話、想像を絶する努力、ここに集う温かな心によって実現に至りました。そんな中舞台に立たせていただきます。


そして、ここに住む子供達の合唱も加わることが正式に昨日決定し、マンシェット・ナセルの人たちにとって一層近しいコンサートとるでしょう。


こんなに素敵なチラシも作っていただきました。


こちらは昨年学校を視察させていただいた時の様子です。


マンシェット・ナセルについて僕が見て感じた全てを書くのは、今回のエジプト公演を終えてからになるでしょう。昨年の未公開写真もその時にお見せします。


多くの方々が関わっている今回のエジプト公演。音楽を通して社会を見ることは僕にとってとても大切なものです。日本の教育の場でも「強く」伝えていきたいものの一つです。