木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

江古田音楽祭のGrotrian-Steinweg



29日に出演させていただく江古田音楽祭2017グランドフィナーレ。今日はリハーサル。このコンサートで使用されるピアノに興奮を隠せません。

場所は武蔵大学大講堂。そこに常設されている1922年(大正11年)のGrotrian-Steinweg。小型で華やかさはないけれど深みと味わいを静かに残す楽器。この時代で個人的に思い出すのが、末永が数年間講師として関わらせていただいた東京工業大学。そこにはこのGrotrian-Steinwegとほぼ同年代1923年のベヒシュタインE型が。似たような境遇にあるピアノ。こんな関係になんとも温かい親近感と嬉しさを覚えます。

西江君とのフランクとラヴェルが心から楽しみでありながら、同時に95年の時を経た音色とどう溶け合うのか、その未知数にわくわくするわけです。ちなみに1922年はまだラヴェルは生きていますね。



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