約100年前のピアノ。
もともと立教大学のチャペルに置かれ、その後個人宅に移動されたが、戦果を逃れるため大八車で防空壕に運び込まれた。
東京が爆撃される音を浴びながら、ひっそりと防空壕に潜んでいた。時に水や土を被りながらも。
時は経ち、今は清里の「自然の森山荘」に落ち着いている。今はリハーサルでこれからコンサートが始まる。
人それぞれに歴史があるように、楽器もそれぞれ歴史を背負っている。
様々な思いを胸に、今日の演奏がどうなるか個人的にも楽しみなところ。お客様と山荘での音楽的な時間を存分に味わいたい。