長女がケラケラと笑いながら読んでいた本。図書館から借りてきたらしい。タイトルは「りゆうがあります」。
理由かぁ…
…今日レッスンで生徒が素晴らしい室内楽を聴かせてくれた。とてもシンプルな作品。ピアノは音数が少なく決まった音形で進んでいく。
色んなことを考え選曲した小さな作品。シンプルな作品。
弾きごたえだけではなく「感じごたえ」がある室内楽という世界。突き詰めればソロも同じなんだけど。複数の人で創る音楽の喜びは格別で、ソロの世界とはまた違う、それは似て非になる感覚。
生徒の音楽から「声」が聞こえ、それはまるで共演者に、その場にいる人みんなに話しかけているようでした。
結局は「急がば回れ」というか、何かを学びたければ必ず歩むべきものが存在する。避けることはできないシンプルな作品。その中にどれだけのものが在るのか?それを知らなければ(感じなければ)複雑な曲なんて到底掘り下げることはできないよ。
どんな作品にも敬意と愛を。
今は亡き僕の恩師たちが教えてくれた大切な感覚。それを改めて感じさせてくれた今日の生徒の演奏。弾き終えた後の喜びに満ちた表情がずっと残っています。
音楽って素晴らしい。