「公開レッスンを受けるのは怖い」
「自分のできなさを人前にさらしたくない」
「(自分の演奏で)周りから残念に思われるのがつらい」
というお声が度々届きます。
気持ちはよくわかります。
いろいろな公開レッスンがあるけれど、武蔵ホールでの公開レッスンは想像されているものと全くと言って違うものです。
問題を投げかけ、その場にいる全員(聴講を含め)で解決を探る。もちろん事の運びのかじ取りは講師に委ねられます。
受講生の「程度」を見ている人はその場にいません。もし受講生の演奏を聴いて「この程度で」なんて冗談でも思う人、言う人がいたら僕は正面からその人に言うでしょう。「この場から出て行ってください」と。
誰もが自分の演奏の弱点を持っている。そして悩んでいる。それを持ってない人はいません。
様々な問題は大きくカテゴライズでき、導かれた解決法は必ず「応用」が効く。
ショパンのエチュードだって、ブルグミュラーのエチュードやシューマンのユーゲントアルバムとの共通点がある。
人間の手で演奏される以上「人の手の構造だからこそ」の自然発生的な共通の難しさがある。
武蔵ホールでの公開レッスンは聴講者に問いかけながら進むし、決して受講生を一人だけにしないです。むしろ、その場にいる全ての人たちは音楽作品を探求する「仲間」なのです。
だからこそ、たくさんの「出来ない、難しい、解らない、知りたい」を持ちこんでほしいです。
演奏レベルを問わず「音楽を愛する全ての人が参加できる」それが武蔵ホールの公開レッスンです。(今は亡きドイツの恩師のマスターコースもこういうものでした。音大生やプロフェッショナルな人だけじゃない。全ての人たちに扉が開かれていました。恩師のそのような意識や姿勢のDNAは確実に僕の中に在ります。)
聴講は随時受付中です!