木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

基本、基本、基本。

Charles-Louis Hanon


先日、大学の試験審査を終えて。


コロナ禍で迷える生活の中、それでも楽器に向かい日々練習を重ねてきた学生たちの演奏にグッと熱くなることも。


また、スケールの試験も兼ねてたけど、スケールでの印象は他の作品の評価に直結していたなぁ。


スケール、アルペッジョ、大切なんだよ。基本。舐めたらいけない。


別にハノンでなければならないとは個人的には全く思わない。けれど、どんな作品にも必ずスケールとアルペッジョは出てくる。何を使おうが自由だけれど、いずれにしても常に基本を忘れず練習に取り組みたいところ。


ロマン派や近現代など、豊かなペダルや音数に弾けてるような感覚になりがちだけど、全部バレている。時代を遡るともっとバレやすくなる。裸にされるんだよね。自戒の意を込めて。

Beethoven Violin Sonata No.3

昨日はバイオリン奏者の天満敦子さんとのリハーサル。ベートーヴェンを演奏して一言。


「スケールとかさ、こういう基本的なものって大切なのよね…」と。


楽器が変わっても同じこと。


ベートーヴェンバイオリンソナタ第3番。緊張感がありつつ楽しめる最高に素晴らしい時間でした。10/7@帝国ホテル楽しみです!