木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

レクチャー興奮冷めやらぬ・・・お客様からの声

多くの方々から感想を頂いています。一人一人が其々の心の言葉で率直に述べて頂いている感想に感動しています。是非、工房レクチャーコンサートのこのような(工房コンサートメンバー以外にの方々に語られている)一面も知って頂きたく、了承を得た上でこちらのブログに3人の方からの感想をそのまま掲載させて頂きます。

①-------------------------
ミーントーン、キルンベルガー、平均律3種類の音律の鍵盤楽器を聴き、触れた時間、めったにない貴重な体験でした!
話には聞いていても、実際自分で弾いてみたのは初めてです。
和声って、なんとなんと深い歴史を背負っているんでしょうか?
わからないなりに、音律、音楽の壮大なロマンを感じた素晴らしい時間でした(*^^*)

②------------------------- 
音楽の専門家でない私にとっては、非常にハイレベルな内容にも関わらず、興味を持って楽しく聞かせていただきました。
平均律以外で調律されたピアノなど生まれてこの方聞いたことも弾いたこともありませんでした。
最初は不協和音のようにに響いていたものが、その時代のその作曲家の作品にはこれしかない!という錯覚を抱かせるほどしっくりとその調性がその楽器に馴染み、多くの方々が眉をひそめた和音すらも私の耳には心地よく響きました。
末永さんがしきりにおっしゃっていた史実を突き止める(=答えを得る)ことが目的ではなく、なぜ?という疑問から研究を深めることによって音楽表現の幅や可能性が広がることが重要なのだという言葉が印象的でした。
蛇足ですが、前半のレクチャー後は、既成概念を見事にひっくりかえされて、しばらく激しく混乱しながらカオスの海を漂っていたことを申し添えておきます。
願わくは私のような素人よりも多くの知識、技術、音楽性を持った方々にこそ知っていただきたい研究成果です。次回もご盛会であることを信じております。

③-------------------------
音律の話を伺うのは2回目ですが、このレクチャーの魅力は単に学問的な音律の講義だけではなく、色んな楽曲を通してタイムスリップ出来たり、ピアノの変遷を耳からも納得させてくださる事です。今回は前回のミーントーンに加えてキルンベルガー音律で調律したピアノの音も体験出来、講師の方々のお話もとても聞き易く面白く、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
少しでも音楽に携わる者として、古の作曲家達の音に対する拘りや響きに対する探究心を心に留めて曲に向かいたいと思います。バッハが前衛音楽家だったかも、という推理も楽しかったです。
最後に講師の方達によるバッハをどのピアノで弾いてほしいかリクエストされて、会場のほとんどの方がキルンベルガーをリクエストされ、皆思いは同じ、と嬉しく思いました(笑)何故かずっとミーントーンやキルンベルガーを聞いた後でモダンピアノを聞くと、響きが平坦に思えてしまったんです。まんべんなく差を分配された響きよりも、段差がまちまちな響きのほうが奥深く魅力的に聞こえてしまったせいでしょうか?
レクチャー後にドゥルッケンピアノの中を見せてくださってありがとうございました!とても興味深く拝見しました。
末永さん、稲岡さん、内藤さん、加藤さん、今回も楽しく刺激的なレクチャーをありがとうございました。ベートーヴェンドビュッシーの回も楽しみにしています。


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・・・など、他にも多くの言葉を戴き全てこちらに掲載することはできませんが、それでも多くの方々に関心を持って頂けたこと、音楽への感動を更に深めていただけるきっかけを持たれたことに、素直に嬉しく思っています。これからの検証または工房レクチャーコンサートシリーズを続けて行く上で大きな「支え」となります。また、音楽雑誌、関係団体などにもご興味頂いており、今後の展開にも大きな期待を寄せています。

皆様には再度深く、そして心から感謝申し上げます。ありがとうございました!引き続き応援宜しくお願い致します!