木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

タイトルのない3週間

朝早く目が覚めた。


家族はまだ寝ている。


ベランダに出ると昨日とは全く違う空気感。


少しひんやりしていて心地よい。


前に見える森から鳥の鳴き声が聞こえてくる。



浜離宮でのリサイタルを終えてから約3週間。


9月14日以前と変わらずコンサート、公開レッスン、レクチャーそして大学などがあり、充実した時間が過ぎていく。


そんな中楽しめた2、3日家族との時間。


言葉にならない。適切な言葉が見つからない気持ち。心の中。


充実というのはとてもポジティブに聞こえるけれど、悲しく、傷つき、不安で彷徨う…そういう気持ちも含まれている。


様々な色が混じり合った今日までという時間。



朝食を終え、妻はミシンで何かを縫っている。


子供たちはそれを興味深そうに覗いている。


ベランダから見える森は変わらず落ち着きを見せているが


気付くと鳥たちはあまり鳴いていない。