木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

リサイタルin勝田台

Vallée d'Obermann
リサイタル終演!千葉県勝田台は初めての所だったけど、幼少期に千葉の田舎で過ごしていので個人的にはとても感慨深かったです。とても身近に感じるスペースでピアノはYAMAHAS400B。楽器との嬉しい出会いです。小規模のサロンのようなコンサート会場の数は少ないとは思いませんが、その環境に適応している楽器を選定されているのは「とても」少ないです。そう言った意味でとても「合って」いました。

リストのオーベルマンは精神性の深い作品で、今回の演奏で一歩奥に踏み込めたかと。シューマン子供の情景では演奏前と演奏後に色んな「想い」を語りました。シューマンの作品は「詩的」という言葉が本当に合う。アンコールにはブラームス、他はリストのバラードを弾いたけど今回(ピアノのコンディションが悪いと言えど)新しい響きを見つけた気がします。個人的にはオーベルマンとバラードが性格的に対に感じるんですよね。オーベルマンでは解に辿りつかない、しかしバラードでは解を見つける、技巧と精神性の深さの度合い、そして曲の長さ(関係ないか)など、あくまでも個人的にですが。

とにかくとても身近に感じる素晴らしい時間でした。中野先生はじめ全ての関係者に深く感謝申し上げます。ありがとうございました!