広島公演終了。昨日の公演を思い出すと痺れのようなジンワリとした感覚が手を覆う。
前回もそうだったが広島でのリハーサルは凄く濃厚。様々な意見が飛び交う中、自分がいかに限定的なフィールドで物事を考えていたか、音楽を構築していたかを痛感する。毎回…毎回。
「勉強になる」と言ってしまえば簡単だが、言葉では本当は表すことのできないほど深く広く、身体の奥底に種を残す。
この様なリハーサルは滅多に経験することはできない。素晴らしい演奏家が揃えば素晴らしいリハーサルが行われ素晴らしい音楽になる、とは限らない。
(何を持って素晴らしいとするかは問われるが)
全ては「人」がおこなっていること。
個の存在を認め調和を生む。
「同でなく和」という言葉が残る。
このプロジェクトの生みの親、彼がいなくては何も始まらず、彼の音楽への情熱と愛に僕らは支えられ、全ての中心にいる広島交響楽団の素晴らしいチェリスト熊澤雅樹氏に、そしてその彼を支えている愛情溢れる温かい家族に心からの感謝を…
広島交響楽団コンサートマスターの佐久間聡一、ケルン放送交響楽団ソロ首席ヴィオラ奏者の村上淳一郎の各氏にも同じ様に言葉にならないほどの感謝の気持ちを…
彼ら3人からどれだけの事を教えてもらったか。そしてどれだけ笑わせてくれたか!
ご来場頂いた多くのお客様始め、この公演に関わる全ての方々に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。