木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

ドキュメンタリー番組を観て

このドキュメンタリーが好きで何度も観ていて、ルービンシュタインショパンの生家を訪れた時「ここに住みたい」と言うシーンがあり、そのシーンを観るたびにある思い出が呼び起こされる。

昔、学生時代にブラームス協会からの招待でドイツはバーデン・バーデンにあるブラームスの家に短い間住まわせてもらった時のこと。誰もいない家の中で1人でピアノに向かい静かにブラームスを練習していた時間は言葉で言い表すことのできない味わいと深さがあった。何にも変え難い経験。2階に上がると「さっきまでブラームスがいたんじゃないか」と思うくらい生活感がある。カーテン、洗面器、ソファなど…

実際に「その空気感を肌で感じる中で音楽と対峙する」ことの意味はとても、とても大きい。

近日中にその時のことを詳しく書こうと思います。