木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

毎回が新しい

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「これまでの十数年、一度たりとも同じような(レッスンの)時間はなかった。毎回が新しい。」と10年以上習いに来ている生徒さんから。こんなに嬉しい言葉はあるだろうか。

 

今日は大学前期最終日。学生たちは本当によく頑張ったと思います。試験だろうがコンサートだろうが、舞台の上でもその瞬間の音楽を感じ常に成長してほしい。試験にピリオドを合わすことなく。

 

外国の学生も言葉の壁とぶつかりながらも必死に音楽を学び、室内楽の学生たちは当初慣れなかったインタラクティブな講義も今となっては積極的に言葉を交わし悩みながらも音にしていく。目の色が日に日に変わってきました。

 

レッスンというのはある種のメソッドをそれぞれの先生方は持っているが、それだけでその時間の意味や質が決定されるのではない。受け手の心一つ(心構え)によっても変わる。

 

レッスンや講義を受けている生徒や学生たちが素晴らしい時間を過ごせたのなら、それは僕が何かしたのではなく、みんなの意識や努力によって生まれた時間なんだと多分に思うのです。本当にお疲れ様でした。