木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

落ち着いて


楽しみにしていたウィーン公演がなくなったことを思い、昨日は車の中で何とも言えない気持ちに。しかし、互いに「思い」「繋がり」「情熱」を持っていればその火は消えることなく、夢見たその時間は必ずや再び訪れると信じています・・・!


昨日はベヒシュタインジャパンでの特別レッスン。シューマンではその詩的な背景を、ブラームスは素朴なモティーフの持つ豊かな感情を、ベートーヴェンは各楽章が力強く結ばれている状況などを。他にも非常に興味深い時間を過ごしました。すべての関係者に心から感謝申し上げます。


やはり「丁寧に深く考える」人は変わる。そして「常に”なぜ?”を持ち」「問い続ける」こと、「焦らず丁寧に取り組む」こと。書いてしまえば当たり前に見えるこれらのことも、意外と出来そうでなかなかできるものではないのです。楽曲を分解し深くその根を辿ること。作曲家の残した楽譜(それはまるで手紙の様)を、その文字(記号)を、その心(感情)を読み解く力、これもまた読譜力。次回は《9月27日》です。ぜひご参加ください!


新型コロナの一刻も早い収束を、そして企画されているものがなくならないことを願わずにいられません。中止は至極残念無念。今日のシューマンは感情が激しく揺れ動いて、それに任せて弾いていた感が。


ダメだなぁ、丁寧に焦らず練習しないと。やれやれ。