木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

室内楽試験

僕の室内楽講義を受講してくれている学生たちが素晴らしい室内楽を聴かせてくれた。ブラームスドビュッシー。共に耳を澄ませ楽譜を深く見るあの時間は、今思えば束の間だったけれどなんとも味わい深い時だったか。先生と生徒という関係はさほど重要な意味を成さず、偉大な作品を探求する1つのチームだったな、と。

構造、フレーズ、モティーフ、そして音色を、互いの対話や調和、呼吸、意識を。終わりのない探求だけど、学生たちは今持ちいる全てを音楽で表現し聴き手に届けてくれた。試験審査で目頭を熱くするとは…。特にクラリネットの学生に最大の感謝を。

先週は怒涛のコンサートスケジュールで最後は第九の二台ピアノで打ち上げ花火のごとく燃え尽きましたが、学生たちの音楽からパワーをもらいました!
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