木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

大学院室内楽特別演習前期成果発表を終えて


「終わってほしくない…」


クラリネット、チェロ 、ピアノが同時に奏でる最後の音に思う素直な気持ち。ここが大学であること、成果発表という講義の一環であること、それらを忘れさせてくれた素晴らしい演奏でした。


今回担当した2組の室内楽。1つはメンデルスゾーン作曲「2本のクラリネットとピアノのための2つの小協奏曲 第2番 作品114」、そしてブラームス作曲「クラリネットトリオ  作品144」。


メンデルスゾーンは3人とも中国からの学生。若々しく情熱的な演奏。レッスンでは中国語を教えてもらいながらも、英語や日本語を織り交ぜアイデアを交わし、困難を協力しながら乗り越え、音楽創りに没頭する日々。そんな彼らの演奏を聴くと胸に来るものがあります。

ブラームスでは、チェロに名誉教授である菅野博文先生がご参加くださり、レッスンをする立場でありつつも菅野先生からも多くを学ばせていただきました。


決して諦めない姿勢で音楽と正面から対峙し続けた学生たち。彼らからも多くの気づきや学びを共有し、輝くようなレッスンの連続に感謝の言葉がありません。


作品を前に、もはやレッスンとかではなく、それは音楽を追求する「仲間」と言えるのでしょう。


※レッスンではなく僕も奏者として参加したくなってくるよ。