木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

レッスン&弾き合い会を終えて

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緑を眺めながら音楽を

今日は朝から続いた音楽の時間も気づけば夕飯前。ベートーヴェンラフマニノフシューマン、バッハ、シューベルトモーツァルトと一つだけロシアものがありつつほとんどがドイツものの1日でした。このブログを書いている今も(夜の10時頃)頭の中には無数の音たちが…。

 

弾き合い会も大変有意義な時間となり、このような時間を定期的に設けていく必要性を改めて強く感じました。

 

印象的だったのが「集中された中、人が音と向き合っている姿勢に深く感動する」と参加された生徒の言葉。

 

複数人で演奏を披露し合う場合、さまざまな視点で曲についての表現やテクニック、互いの良かったところなどの気づきを共有するけれど、「人が音と向き合う姿」という言葉は、何かこう音楽の”原点”というか、コロナ禍の今(皆で共有することの難しい状況)改めてそれを感じることがとても深く響きました。

 

参加人数が2〜3人だからこその風通しの良さというか、音はもちろんのこと、語り合う言葉一つ一つ、時に考え込む静寂さえも心地よく、ふと目に入る風景、全てがゆっくりと染み込んでくるかのように深く味わう…そんな時間。

 

「誰かに聴いてもらう」

 

ただそれだけのことが何と輝ける瞬間なのだろう、そんな思いが終始心を漂っていました。

 

音楽を純粋に味わい、楽しむ。

 

厳しい練習も、困難な課題も、変化や成長の道のり全ては、結局その気持ちの上に成り立っているものです。というのも僕の恩師の受け売りですが。

 

おわり。