木漏れ日の下で

ピアニスト 末永匡 オフィシャルブログ

《第九コンサート》に関する緊急のお知らせ

先日、主催者様よりチケット販売についての確認事項がございました。チケットをお求めの方々で「連絡したのに予約、取り置きできない」というお声が届いております。 お問い合わせ先は「予約、取り置き」対応、非対応が分かれていることを確認いたしました。…

《コンサート情報》第九〜歓喜の旋律が鳴り響く〜

《コンサート情報の詳細は下部をご覧ください》 ベートーヴェンの第九、誰もが一度は耳にしたことのある歓喜の旋律。フランツ・リストは2台ピアノ版に編曲することでその魂をピアニストにも与えてくれました。 ja.wikipedia.org 来年1月30日にピアニストの…

なぜベヒシュタインでのレッスンなのか?《9月25日(土)ベヒシュタイン特別レッスン受講者募集》

株式会社ベヒシュタイン・ジャパンの特任講師として携わらせていただき早5年。 ビューローやリスト、ドビュッシーなど他にも歴史的な偉大な芸術家たちに愛され続けてきた名器。「しかしなぜこんなにも愛されて続けてきたか?」これには確かな理由があります…

静寂から生まれ静寂に消える

感無量。多数のお申し込みをいただき急遽同日追加公演となった長い1日。お陰様で大盛況で幕を閉じました。 その場にいる全員がベヒシュタインピアノの音に耳を研ぎ澄ませ、静寂から生まれ静寂に消えていく音に気持ちを寄せる瞬間。 2公演以外はその場でレッ…

延期と追加

楽しみにしていたイベントの延期連絡と追加公演。コロナ禍ゆえの難しい選択。昨年とは違い、スケジュール変更に驚くことはなくむしろ極めて冷静に受け止めています。納得する自分がいると同時に、連絡を受けた直後、練習していた手の中にこもる熱や痺れのよ…

僕は何も知らない。だから面白い。

「世界の人口70億人(正確には78億5000万人なんですね)いる中で、どれだけの人と出会い、どれだけの人に自身の言葉を伝え、人の言葉や音楽を耳にし、どれだけの人に自分の音を届けましたか?僕は、日本で弾こうが中国で弾こうがエジプトの洞窟で弾こうが、…

受け継がれているもの

100%じゃなくていい。けどピアノ弾く時にいつも”少し”気にかけておいて。それが後で実を結ぶことになるから。」その言葉で今日のレッスンは幕を閉じました。 一音の軌跡にずっと耳を傾けると色々なものが聴こえてきます。物理的な音だけではなく、もっと様々…

特別レッスンを終えて

一昨日、27回目となった特別レッスン。僕にとっても「原点」を見つめさせてくれる大切な時間。素晴らしい演奏でした。みんな音楽が大好きなんだよね。だから悩んで、考えて、迷って、苦しむ、そして到達して、見えて、揺さぶられて、感動する。僕もそう。 シ…

変化を続ける特別レッスン、新たな試み

主催者と日々言葉を交わす「変化していくべき特別レッスン」について。チラシが昨日出来上がりました。 「特別とは何なのか?」 「受講される方々に対しどう在るべきなのか?」 「何が求められているのか?」 「レッスンや楽器のクォリティだけでいいのか?…

夏、コンクール審査

先日のコンクール審査。2日間で100名程度の演奏。 「一音にかける思い」というのは伝わりますね。 数々の素晴らしい演奏にこちらも大変刺激を受けました。 これからさらに成長して世界に羽ばたいてもらいたい! 素敵な演奏を聴いた後って何かこうウズウズし…

エストニアと長野県佐久市

少し前のお話ですが。 長野県佐久市の市報表紙に載せていただきました。エストニアピアノのお披露目コンサート。東京からはエストニア大使ご夫妻もご来場され、それは華やかな式典となりました。 エストニアと言えば、2年前エストニアの音楽祭からお声をかけ…

ラフマニノフかプロコフィエフか。エジプト再び。

マエストロと意見交換。ラフマニノフ3番かプロコフィエフ3番か。結果プロコフィエフ3番に。来年の2月にエジプトはカイロのオペラハウスでカイロ交響楽団とプロコフィエフピアノ協奏曲第3番を演奏させていただきます。コロナ禍による不測の事態は覚悟してい…

毎回が新しい

「これまでの十数年、一度たりとも同じような(レッスンの)時間はなかった。毎回が新しい。」と10年以上習いに来ている生徒さんから。こんなに嬉しい言葉はあるだろうか。 今日は大学前期最終日。学生たちは本当によく頑張ったと思います。試験だろうがコンサ…

地元所沢でのリサイタル

先日主催者と行われた来年のコンサートの打ち合わせ。 2022年1月30日(日)に所沢ミューズの大ホールでリサイタルが催されます。 久しぶりの地元所沢。とても嬉しいです! 是非スケジュールしておいてください! 詳細は追ってお知らせいたします。

子供の情景を閉じて

シューマン作曲《子供の情景》 全13曲からなるこの曲集。 今年の3月から始め、生徒と一緒に歩を進めた4ヶ月。 ゆっくりと丁寧に読み進めたこれらの小さい温かなドラマも、そっと本を閉じるように静寂につつまれ終わりを迎えました。 一つ一つの音やハーモニ…

朱雀はるなさんがアトリエに

先日、第一線で活躍されているパーカショニストでありフラメンコダンサーでもある友人の朱雀はるなさんが、我が家のアトリエに来てくださいました。 元々は稲垣吾郎さん主演のベートーヴェンの舞台「No.9」でご一緒させていただいた俳優の長谷川初範さんを通…

サンソンを観劇

SANSON SANSON ールイ16世の首を刎ねた男ー をKAATで観劇。 sanson-stage.com 常に訴えられ、問われ、深い激動の感情が渦巻く時間。 こんなにも心の中がこれ以上ないくらいにドラマチックに反応しているにも関わらず、伝えたい「言葉」は着地点を見つける…

レッスン&弾き合い会を終えて

緑を眺めながら音楽を 今日は朝から続いた音楽の時間も気づけば夕飯前。ベートーヴェン、ラフマニノフ、シューマン、バッハ、シューベルト、モーツァルトと一つだけロシアものがありつつほとんどがドイツものの1日でした。このブログを書いている今も(夜の…

あなたにとっての「特別な」時間であること

汐留ベヒシュタインサロンでのレッスン80名入るホールにフルコンD282(奥)とA175(手前)が並ぶ5年前に始まった「特別レッスン」。ベヒシュタインピアノの特徴が最大限に活かされたレッスンは、これまで累計150名以上の受講者と共に音楽を創ってきまし…

朝に

自宅の庭で「雨上がり、好きなの」と妻。子供達も登校し、庭に出て草花を見る静かな朝。ドビュッシーの練習を終え、久しぶりに妻とブラームスのクラリネットソナタ1番2楽章を。「こんな感じで歌ってみよう、ここで早めにブレスとってみよう、ここはテンポで……

コツコツと

Mozart piano concerto KV488焦ってもすぐにできるようにはならない。落ち着いて、丁寧に進めていくこと。大抵のことは時間がかかるからこそ、じっくりと地中深くまで水が浸透していくように「経験」という栄養を与えていく必要がある。いつ芽が出るかはわ…

レッスンでの一コマ(大学編)

Brahms Violin Sonate Op.78大学での一コマ。とある学生が演奏したブラームスのヴァイオリンソナタ第1番作品78。なかなか興味深い考察に他の学生も参加。僕を含めたそれぞれの考えを皆で言い合い「なるほど」とそれぞれの「違い」を知り、受け入れる。これ…

音楽のある家

引越しも無事終わり、まだまだ荷物は片付かないけれど仕事場は確保。静かで穏やかな風が優しく吹き込む今日。レッスンも開始し、頭がいっぱいなればお互いに庭に出て心をリフレッシュ。ドイツ時代を思い出しました。僕にとって音楽と自然は深く結びついてい…

“予期しない何か”は時に重なって起こるもの。

良いことも悪いことも、それらは”運命”として受け入れて前に進んでいくしかなく。神の悪戯であるのならば、そんなものはねじ曲げてしまえば良い。自分を奮い立たせられるまで時間がかかり。心身ともについていくことで必死だった2ヶ月弱。この期間FBやTwitte…

《ラジオ出演》コマラジ「Mi tesoro!」

とっても魅力的なお人柄の朱雀はるなさん。稲垣吾郎さん主演のベートーヴェンの舞台No.9でご一緒させていただいた長谷川初範さんを通じて知り合いました。正直1時間では足らないので、ぜひ次回を期待したいところです。末永出演させていただいた番組は明日…

no9 -終演-

1月7日、お陰様で千秋楽を終えました。全28公演。5年前の初演から数えて96公演。これまで積み重ねてきたものは必ず宿る。様々な思いを胸に臨みました。感慨無量。コロナ禍でスタートした再々演。お客様、カンパニー、この作品を共有した「全員」で成し遂げら…

ABEMA「7.2 新しい別の窓 #33」出演

毎日が怒涛に過ぎていきます。舞台「No.9」のリハーサルも佳境に入り、同時に新型コロナ感染に対して更なる緊張感をもつ日々。そして大学やプライベートレッスン、今後のコンサートやInterpretationの企画など、目を閉じると荒れ狂う風の音が聞こえそうです…

NHK「首都圏ネットワーク」出演

来週17日(火)18時30分よりNHK「首都圏ネットワーク」に出演させていただきます。ドイツ料理研究家の第一人者野田シェフ僕は野田シェフ、そしてお料理の大ファンです❗️これまで2度ご一緒させていただいた企画ではベートーヴェンのコンサートプログラム…

撮影「食と音楽」

オンラインレッスンを終えて東京は六本木にあるドイツ料理レストラン「Zum Einhorn(ツム アインホルン)」へ。ドイツ料理研究家の第一人者でもある野田シェフ。僕は野田シェフのお料理の大ファンで、お店の雰囲気もさることながら、個人的には特別な懐かし…

「音」という「声」

今日は舞台No.9のピアニストだけのリハーサル流石にフルコン(フルコンサートグランド)で弾くと底鳴りしますね。圧倒的な迫力‼️前回はドイツのベヒシュタインというメーカーでしたが、今回は国産のヤマハ。また違った音色をお届けできるかと思います。梅田…