先日のコンクール審査。2日間で100名程度の演奏。
「一音にかける思い」というのは伝わりますね。
数々の素晴らしい演奏にこちらも大変刺激を受けました。
これからさらに成長して世界に羽ばたいてもらいたい!
素敵な演奏を聴いた後って何かこうウズウズしてこっちも弾きたくなるんですよね。95%くらいは同じようなことを講評に書いたけど、それくらい大切なことだし、僕自身気をつけたい部分でもあったり…
全ての関係者に改めて感謝申し上げます。
皆様お疲れ様でした!
少し前のお話ですが。
長野県佐久市の市報表紙に載せていただきました。エストニアピアノのお披露目コンサート。東京からはエストニア大使ご夫妻もご来場され、それは華やかな式典となりました。
エストニアと言えば、2年前エストニアの音楽祭からお声をかけていただいたけれど、どうしてもスケジュールが合わず参加できず、ということもあり何かと縁を感じます。
色々と演奏させていただいた中に、初披露のエストニア作曲家エラーの「故郷のメロディー」。(こちらはオーケストラでの動画です。是非ご堪能ください!)
どこかで懐かしく、その奥に広がる自然あふれる風景を感じさせる素晴らしい作品。それがまたエストニアピアノの声と合い貴重な経験となりました。
改めて全ての関係者に深く感謝いたします。
マエストロと意見交換。ラフマニノフ3番かプロコフィエフ3番か。結果プロコフィエフ3番に。来年の2月にエジプトはカイロのオペラハウスでカイロ交響楽団とプロコフィエフピアノ協奏曲第3番を演奏させていただきます。コロナ禍による不測の事態は覚悟していますが、しっかりと前を向いて取り組ませていただきます。
2011年から始まったエジプトとの関係。カイロ交響楽団とは幾度と共演を重ねてきました。行くたびにいつも「タダシ!」と笑顔で気さくに声をかけてくれる団員のみんな。リハーサルは厳しくとも室内楽をしているかのような親密さに包まれ、音楽という壮大な世界を共に旅している大切な仲間です。親友。
前回はベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番、そして郊外にある洞窟での歴史上初の演奏、そこにはコプト教、イスラム教、そして日本人が一斉に集い音楽によって繋がりました。
音楽家としてベートーヴェンやブラームスなど様々な音楽芸術作品を深めていくことはもちろん「音楽と社会」「人間と音楽」について意識することも自分が自分らしくいることの一部なのです。誰に言われたことでもなく、全てが自然な流れで気がついたら今のような自分が在ります。これまでの人生経験、そしていろいろな人たちとの出会いがそうさせたのでしょう。
感謝を胸に、プロコフィエフもまた全エネルギーをぶつけ臨みたいと思います。
※カイロのオペラハウス、リストをカイロとアレキサンドリアのオペラハウスで演奏した時のGP、ベートーヴェンのRH、洞窟でのコンサート時など、ここには載せきれないほどいろんなことがあった10年間。感慨深いです。
「これまでの十数年、一度たりとも同じような(レッスンの)時間はなかった。毎回が新しい。」と10年以上習いに来ている生徒さんから。こんなに嬉しい言葉はあるだろうか。
今日は大学前期最終日。学生たちは本当によく頑張ったと思います。試験だろうがコンサートだろうが、舞台の上でもその瞬間の音楽を感じ常に成長してほしい。試験にピリオドを合わすことなく。
外国の学生も言葉の壁とぶつかりながらも必死に音楽を学び、室内楽の学生たちは当初慣れなかったインタラクティブな講義も今となっては積極的に言葉を交わし悩みながらも音にしていく。目の色が日に日に変わってきました。
レッスンというのはある種のメソッドをそれぞれの先生方は持っているが、それだけでその時間の意味や質が決定されるのではない。受け手の心一つ(心構え)によっても変わる。
レッスンや講義を受けている生徒や学生たちが素晴らしい時間を過ごせたのなら、それは僕が何かしたのではなく、みんなの意識や努力によって生まれた時間なんだと多分に思うのです。本当にお疲れ様でした。
先日主催者と行われた来年のコンサートの打ち合わせ。
2022年1月30日(日)に所沢ミューズの大ホールでリサイタルが催されます。
久しぶりの地元所沢。とても嬉しいです!
是非スケジュールしておいてください!
詳細は追ってお知らせいたします。
全13曲からなるこの曲集。
今年の3月から始め、生徒と一緒に歩を進めた4ヶ月。 ゆっくりと丁寧に読み進めたこれらの小さい温かなドラマも、そっと本を閉じるように静寂につつまれ終わりを迎えました。
一つ一つの音やハーモニー、モティーフやフレーズ、音形、音価、強弱、休符、静寂など記譜されている「全ての音楽的要素」に心との対話をもって読み進めた時間。音数と豊かさは比例せず。
これ以上語ることも弾くことも必要なく。永遠に残る感覚を得たレッスン。
綺麗事ではなく土臭く続けていくとこでしか知り得ない世界なのです。1+1=2のように理屈で進めていくことなどできず。僕自身何度これまで演奏してきたか。しかし今回この作品に見た世界は再び新しい。
このような時間を生徒と共におくれたことを誇りに思います。
先日、第一線で活躍されているパーカショニストでありフラメンコダンサーでもある友人の朱雀はるなさんが、我が家のアトリエに来てくださいました。
元々は稲垣吾郎さん主演のベートーヴェンの舞台「No.9」でご一緒させていただいた俳優の長谷川初範さんを通じて知り合いました。ラジオパーソナリティとしての一面もお持ちで、以前末永も番組に呼んでくださりぜひうちのアトリエにも、と。この空間で何ができるか(クラシック音楽関係だけでなく)様々な関係者の方々と一緒にその可能性を探っています。
はるなさんのタングドラムの音色に酔いしれ、ピアノとの即興のひととき。静かに鳴り響くその音景色がなんと豊かなことか。
「共に創り、繋がる」をモットーにアトリエが温かく存在することを願って。
はるなさん、ありがとうございました!